南紀熊野フォレストスタイル

はじめに

「センダン」という木を、所有している山林に植栽したことについて書きます。

2019年(※2021年3月14日誤記修正)の春先にセンダンを0.1ヘクタールに100本植えました。植栽した経緯などについては「小規模山主がセンダンを植えた話①」に書いたので、もし興味があればご覧ください。

さて、植栽してから約1年がたち、どのような状況にあるか、備忘として記録しておきたいと思います。


生育記録

まず、現状。順調に育っていると言ってよさそうです。

2019年の6月ごろに芽かきをした写真をUPしたところ、センダン施業の先駆者である天草のFさんから「芽かきしすぎで、今後の成長が遅くなる可能性がある」とアドバイスをいただいていたので、少し心配していましたが、順調に育っているといえそうです。

下の写真は昨年の10月に撮影したものです。下草がすごくて少し成長を阻害するのではないかと心配しましたが、伸びているもので高さ80cm程度にはなっていました。

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この後、簡単に下草刈りをしてもらいました。だいぶすっきりしました。この写真は2019年の11月終り頃です。
3枚目の写真に見えるセンダンはすでに曲がってしまっていますが、この先どうなるか楽しめます。どんな風に太くなっていくのか・・。

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2020年1月末です。葉がほとんど落ちています。ほんの少し芽が出てきているので、順調に育っているといえそうです。
少しわかりにくいかもしれませんが、2枚目の写真をよく見てください。上半分、少し緑色になっている部分があります。この部分が植栽してから1年で成長した分だと思います。30~40cmくらいです。

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2020年の5月にはまた芽かきをして、まっすぐに伸びていくようにしてやりたいと思います。5月の芽かきは、頂芽を残す、という作業になるようです。


芽かきについて

育林施業の工程に「枝打ち」というのがあります。これは簡単に言うと、節の原因になる枝を人力で落としてしまい、無節の材を生産する目的で行うものです。
センダンも、材として使うのであれば当然無節・通直のものが好まれるはずです。
しかし、センダンの場合は枝になってから落とすのでは効果がない、という研究結果があり、その研究をもとに、成長に最低限必要な芽だけ残してそれ以外は枝になる前の芽の段階で除去してしまうやり方が最適なのではないか、ということで、芽かきを行う施業方法が勧められています。

終わりに

末口30cmの4m材が取れると家具材・意匠材としてそこそこの値で売れそうです。
育てば売れる、ということもあるわけがないので、用途開発も併せてしていかなければいけません。
早生樹とはいえ、材として使えるようになるには20年はかかるでしょう。まだまだ先は長いですが、地道に続けていきたいと思います。

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ここまで読んでいただいてありがとうございました。
この回では、センダンを植えた山林について書いています。
我が家では、いろいろな性質の山林を所有しています(ほんとに少ないですが)。そういった山林をこれからどう育て、使って、次世代に引き継いでいくか、考え、行動していることを、今後も書いていきたいと思いますので、ご興味があればこれからも読んでいただけると嬉しいです。